残照 伏せた睫毛にぶらさがる雫。よれてしまったピンクベージュの爪先に、苦笑する君の掠れた声。ふわりと舞い上がるレースカーテンの窓辺。頬杖をつく横顔。曇り空を映す鏡のような川の水面。すこし変わった方向へ曲がった指のかたち。それは町の向こうがわへと沈んだ太陽が残していった光のように。数えあげたらきりのないなんでもないことがどうしてか、ただ、綺麗だった。
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